岩手県立美術館

コレクション展

第2期 特集:作家たちの20代

日時
2022年7月29日(金)ー10月16日(日) 
場所
常設展示室

詳細

前期:7月29日(金)ー9月4日(日)

後期:9月6日(火)ー10月16日(日)


 岩手県立美術館では、明治から現代にいたる岩手ゆかりの作家たちの作品を収集し、季節ごとに年4回展示替えを行いながら、常設展示室、萬鐵五郎(よろず・てつごろう)展示室、松本竣介(まつもと・しゅんすけ)・舟越保武(ふなこし・やすたけ)展示室の3室でコレクションを公開しています。
 今期の特集展示では、「作家たちの20代」と題し、当館所蔵作家たちが20代の頃に制作した作品を選んで展示します。多くの作家にとって、20代は成長の時期といえます。この時期に作家は技術を磨きながら、自分の表現を確立させていきます。20代の頃の作品という区切りを設けることで、それぞれの作家たちが目指していたもの、当時の時代背景や美術潮流の違いなどを比較することができるでしょう。
 五味清吉(ごみ・せいきち)や堀江尚志(ほりえ・なおし)は、20代にして既に作家としての技量を評価され、将来を期待されていました。彼らは東京美術学校の学生でありながら、当時の作家たちの登竜門である文部省美術展覧会に出品し、受賞を果たすなど、優れた成績を収めました。
 美術学校の教えに飽き足らず、独自に最新の美術様式を取り入れて独自の表現を追求していったのが萬鐵五郎であることはよく知られていますが、他にも世界的な美術の流行に影響を受けた作家たちがいます。村上善男(むらかみ・よしお)と百瀬寿(ももせ・ひさし)は、それぞれ世界の美術界に大きな影響を与えていたアッサンブラージュ(既製品などを寄せ集めて作品を作る技法)や抽象表現主義の流れをくむ作品を制作しています。また、海外の美術動向に自ら触れるため、海を渡った作家たちもいました。麻生三郎(あそう・さぶろう)、奈知安太郎(なち・やすたろう、宇津宮功(うつみや・いさお)の作品はそうした体験の賜物と言えるでしょう。その他、表現活動が制約されていた戦争の時代には、時代の雰囲気を反映した作品も登場しています。寺島貞志(てらしま・ていし)、澤田哲郎(さわだ・てつろう)、鈴木貫爾(すずき・かんじ)らの作品に、困難な時代における彼らの思いを見ることができます。
 これらの作品を通じて、試行錯誤の途上にあった彼らの問題意識や、影響を受けたものについて理解を深めることができるでしょう。若き日の作家たちが、それぞれに取り組んだ研鑽の成果をお楽しみください。

澤田哲郎《飢えた鴉》1941年

常設展示室

渡辺豊重《時空を超えて No.1 飛ぶ》
加守田章二《彩色壺》
五味清吉《〔人魚〕》
麻生三郎《女》 ほか

萬鐵五郎展示室

萬鐵五郎

《赤い目の自画像》
《筆立てのある静物》
《少女(校服のとみ子)》 ほか

松本竣介・舟越保武展示室

松本竣介

《有楽町駅附近》
《議事堂のある風景》
《水を飲む子ども》  ほか

舟越保武

《女の顔》
《原の城》
《ANNA》  ほか

各展示室において、会期中に一部作品の入替えがあります。

関連イベント


コレクショントーク

日時:毎月第2・第4土曜日 11:30-(15分程度)

「萬鐵五郎」「松本竣介」「舟越保武」など、毎回テーマを設定し、学芸員が展示解説を行います。

*開始時間は変更する場合があります。

*参加ご希望の方は当日観覧のためのコレクション展観覧券をお持ちの上、直接常設展示室にお越しください。

講演会「美を愛する人達との出会いに支えられた、20代のこと」

日時:2022年8月13日(土) 14:00-15:30

講師:戸村茂樹氏[画家、版画家]

場所:ホール

定員:100名(参加無料、先着順)

*参加無料。参加ご希望の方は当日直接ホールにお越しください。
*詳しくは講演会「美を愛する人達との出会いに支えられた、20代のこと」のページをご覧ください。


岩手県立美術館

所在地
〒020-0866
岩手県盛岡市本宮字松幅12-3
電話
019-658-1711
開館時間
9:30〜18:00(入館は17:30まで)
休館日
月曜日(ただし月曜日が祝日、振替休日の場合は開館し、直後の平日に休館)
年末年始(12月29日から1月3日まで)