岩手県立美術館

講師：末盛千枝子氏［絵本編集者］

当館では収蔵作品についてより深くご理解いただくために、「コレクション展関連講座」を開催しています。今回は、当館コレクション作家である故・舟越保武氏のご長女、末盛千枝子氏をお迎えし、講演会を開催します。
　令和3年度に新たに当館のコレクションに加わった舟越保武作《女の顔》（1947年）は、戦後間もなく盛岡で制作され、当時のフランス大使に買い上げられました。その後所在不明となっていましたが、昨年パリにあることが判明、縁あって当館で収蔵しました。本作は、若き日の作者が、自身の芸術の方向性を模索しつつ、家族のために日々制作に励んだ時代の優品です。本作の制作当時の懐かしいエピソードを交えながらお話をいただきます。