館長あいさつ

岩手県立美術館 館長 長内 努
盛岡市の西南、盛岡駅からおよそ2㎞の位置に岩手県立美術館はあります。通常、自家用車やタクシー、路線バス等でおいでになる方が多い反面、盛岡駅西口から歩いて来られる方もいらっしゃいます。天気の良い日には遠く岩手山を望み、たくさんの木々に寄り添われた雫石川の流れを眺めつつ歩いていくと、目の前に中央公園の緑が広がってきます。その落ち着いた雰囲気の中、オブジェのように佇んでいるのが美術館です。20分ほどの時間はかかりますが、天候や季節が許すなら、私がおすすめしたいルートです。
さて、当館は2001年にオープンし、本年2025年10月には24年目を迎えます。これまで岩手出身の作家を中心とした作品の収集・展示や、多くの企画展を開催してきました。
当館の主なコレクションは、近現代の岩手に関わる作家を柱とした、萬鐵五郎、松本竣介、舟越保武らの作品ですが、加えて現在活躍中のアーティストの絵画、彫刻、工芸等の収集も行っています。これらは年間を4期に分け、テーマを設けたコレクション展として常設展示されており、また国内外の優れた作品による企画展も、年5~6回開催しております。このような展覧会は、県民をはじめとする多くの方々にすばらしい芸術作品を鑑賞していただく機会であり、美術館としての大切な役割であると考えています。
そしてまた、美術館は地域の中での文化的な活動の一端を担うことも重要という考えから、ギャラリートークやワークショップなど多様なイベントを企画・運営してきました。広い美術館の施設を活用して、誰もが、さまざまな形で美術を楽しみ・参加できる体験プログラムを工夫し、提供しています。
今後は、これまで取り組んできた活動を基礎としつつ、常に新しい視点や考えを見つけながら、より魅力ある美術館へと成長していきたいと思っております。
当館の素敵な美術作品に触れ、眼や心を潤し、人生を豊かに彩っていただければ幸いに存じます。みなさまのご来館を、心よりお待ちしております。
令和7年4月
さて、当館は2001年にオープンし、本年2025年10月には24年目を迎えます。これまで岩手出身の作家を中心とした作品の収集・展示や、多くの企画展を開催してきました。
当館の主なコレクションは、近現代の岩手に関わる作家を柱とした、萬鐵五郎、松本竣介、舟越保武らの作品ですが、加えて現在活躍中のアーティストの絵画、彫刻、工芸等の収集も行っています。これらは年間を4期に分け、テーマを設けたコレクション展として常設展示されており、また国内外の優れた作品による企画展も、年5~6回開催しております。このような展覧会は、県民をはじめとする多くの方々にすばらしい芸術作品を鑑賞していただく機会であり、美術館としての大切な役割であると考えています。
そしてまた、美術館は地域の中での文化的な活動の一端を担うことも重要という考えから、ギャラリートークやワークショップなど多様なイベントを企画・運営してきました。広い美術館の施設を活用して、誰もが、さまざまな形で美術を楽しみ・参加できる体験プログラムを工夫し、提供しています。
今後は、これまで取り組んできた活動を基礎としつつ、常に新しい視点や考えを見つけながら、より魅力ある美術館へと成長していきたいと思っております。
当館の素敵な美術作品に触れ、眼や心を潤し、人生を豊かに彩っていただければ幸いに存じます。みなさまのご来館を、心よりお待ちしております。
令和7年4月
館長 長内 努