Vol.125 司書は本を運ぶ
総務 T
2026.05
美術館といえば、学芸員が活躍する場所というイメージがあるかもしれませんが、美術館のはるか奥にはひっそりと書庫があり、そこにはこっそりと司書がおります。書庫で何をしているかというと、日々全国から届くたくさんの郵便物を開封し、展覧会情報や、図録などを整理しています。司書というと「本に囲まれてずっと本を読んでいられる素敵な仕事」と思われることも多いのですが、実は力仕事がたくさんあります。登録した本を棚に収めたり、美術館2階ライブラリーへ運んだりと、読むというよりは、主に運んでいます。しかも展覧会図録は主催者のこだわりが詰まった立派なものが多く、その分ずっしりと重いのです。それらを書庫の棚に収めていくのですが、開館25年を迎える当館の書庫には、これまで蓄積されてきたたくさんの知識や記録がぎっしり詰まっています。新しく届いた本を収めるために、本を抱えて脚立に上り、つま先立ちで高い棚の最上段に手を伸ばす、そんな日も少なくありません(ちなみに私は高い所が大の苦手です)。そうした日々を、書庫で過ごしています。
イメージとは違うかもしれませんが、司書は本に囲まれた素敵な仕事であることには変わりありません。日々たくさん届く美術の情報に埋もれそうになりながら、素敵な図録に出合うと、思わず「わあ」と感嘆の声が漏れます。「美しい装丁」「手触りのよい紙」「ふしぎな形」などなど、作り手たちの想いにあふれた本にたくさん出合います。そんな本のページを開くと、本の中から違う世界の風が吹いてくるような、不思議な気持ちになります。本はどこでもドアのように、遠い場所で開催された展覧会や海外の美術館など、実際にはなかなか行くことが難しい場所へも連れていってくれます。ページをめくるたび、その場所のかけらに手を伸ばしてそっと触れたような体験をさせてくれるのです。
こうした素敵な本たちに、美術館を訪れた人にもふれて欲しいとライブラリーに本を並べています。ライブラリーには全国の美術館情報だけでなく、絵をもっと楽しく鑑賞するための本や、当館所蔵作品の作家さんに関連する本、子どもはもちろん大人も楽しめる絵本など、美術館をさらに楽しむための本や、誰でもアートに触れられる本を集めています。毎週水曜日と土曜日には、書庫の本も読むことができます。
あなたがすてきな本に出合えるよう祈りをこめて、今日も司書は本を運んでいます。
レファレンス https://www.ima.or.jp/education-dissemination/reference/
イメージとは違うかもしれませんが、司書は本に囲まれた素敵な仕事であることには変わりありません。日々たくさん届く美術の情報に埋もれそうになりながら、素敵な図録に出合うと、思わず「わあ」と感嘆の声が漏れます。「美しい装丁」「手触りのよい紙」「ふしぎな形」などなど、作り手たちの想いにあふれた本にたくさん出合います。そんな本のページを開くと、本の中から違う世界の風が吹いてくるような、不思議な気持ちになります。本はどこでもドアのように、遠い場所で開催された展覧会や海外の美術館など、実際にはなかなか行くことが難しい場所へも連れていってくれます。ページをめくるたび、その場所のかけらに手を伸ばしてそっと触れたような体験をさせてくれるのです。
こうした素敵な本たちに、美術館を訪れた人にもふれて欲しいとライブラリーに本を並べています。ライブラリーには全国の美術館情報だけでなく、絵をもっと楽しく鑑賞するための本や、当館所蔵作品の作家さんに関連する本、子どもはもちろん大人も楽しめる絵本など、美術館をさらに楽しむための本や、誰でもアートに触れられる本を集めています。毎週水曜日と土曜日には、書庫の本も読むことができます。
あなたがすてきな本に出合えるよう祈りをこめて、今日も司書は本を運んでいます。
レファレンス https://www.ima.or.jp/education-dissemination/reference/

