岩手県立美術館

企画展

遠野展-日本の原風景-

日時
2002年11月10日(日)〜2003年1月13日(月) 
場所
企画展示室

詳細

会  期: 2002年11月10日[日]-2003年1月13日[月・祝]
主  催: 岩手県立美術館、岩手日報社、IBC岩手放送
後  援: 遠野市、遠野市教育委員会、(社)遠野ふるさと公社、テレビ岩手、めんこいテレビ、岩手朝日テレビ、エフエム岩手、NHK盛岡放送局
出品点数: 146点
観 覧 料: 一般/800円(650円) 高校・学生/500円(400円)
小・中学生/300円(250円)
( )内は20名以上の団体料金
企画展の観覧料で常設展もご覧になれます
遠野は、岩手県の内陸部と沿岸部との間に南北に横たわる北上山地のほぼ中央に位置する盆地です。明治43(1910)年に柳田國男によって著された『遠野物語』には、四方を山に囲まれたこの地に古くから伝承されてきた数多くの民話や伝説が収録されています。この著作とともに遠野の名前は全国に知られていますが、この本との出会いや、遠野の風土そのものにひかれて、これまでに多くの美術家がこの地を訪れています。
  日本の現代陶芸に類いまれな足跡を残した加守田章二もその一人で、彼は昭和42(1967)年、34歳の時に新たな創作の場所を求めて東北を旅し、この地と出会い、その後陶房を構えて10年間にわたり旺盛な創作活動を繰り広げました。彼の生命力溢れる独創的な造形は、数々の民話や伝説に彩られた遠野の風土を抜きにしては考えられないものです。この展覧会では、加守田章二の遠野時代の作品を始めとして、遠野の風景を題材とした向井潤吉、高山辰雄の絵画、独特の視点で遠野を撮影した内藤正敏、森山大道の写真、現在この地に住み創作を行っている本田健の絵画を展示します。さらに、人々の暮らしの中で大切に受け継がれてきた絵馬やオシラサマなどの歴史民俗資料や、遠野の日常を長年にわたり撮影してきた浦田穂一の写真を展示することにより、創造を育む「日本の原風景」としての遠野の魅力を検証します。

◆展示構成◆
 第1章「暮らしの中の美」草木染/オシラサマ/小絵馬・大絵馬/地方仏
 第2章「遠野を描く・遠野を撮る」向井潤吉/高山辰雄/内藤正敏/森山大道
 第3章「創造の磁場」加守田章二/浦田穂一/本田健

関連イベント

■講演会1「加守田章二氏とその作品」
 講師:香本不苦治氏(陶磁史家)
 11月17日[日] 14:00-
■しし踊り
 出演:東禅寺しし踊り保存会
 11月23日[土] 11:00-/15:00-
■講演会2「写真の「東北」-遠野と写真家たち」
 講師:飯沢耕太郎氏(写真評論家)
 11月24日[日] 14:00-
■ワークショップ「お作立て」と「門松」を作ろう
 12月22日[土] 10:30-
■遠野の昔話を聞く会
 語り部:正部家ミヤ氏
 2003年1月12日[日] 14:00-15:30
■アーティストトーク
 対談者:本田健氏(本展出品作家)、山下里加氏(美術ライター)
 12月8日[日] 14:00-
■映画「遠野物語」上映会
 11月16日[土]・12月7日[土]・12月21日[土]・
 2003年1月4日[土] 14:00-15:50
■ギャラリートーク
 11月15日[金]・11月29日[金]・
 12月6日[金]・12月20日[金] 各日14:00-
■映像上映「遠野まつり/神々との競演・鎮守の森の笛太鼓」

岩手県立美術館

所在地
〒020-0866
岩手県盛岡市本宮字松幅12-3
電話
019-658-1711
開館時間
9:30〜18:00(入館は17:30まで)
休館日
月曜日(ただし月曜日が祝日、振替休日の場合は開館し、直後の平日に休館)
年末年始(12月29日から1月3日まで)