岩手県立美術館

企画展

ある日本人蒐集家の秘蔵コレクション公開 ヨーロッパ絵画展 -バロックから近代へ-

日時
2008年10月18日(土)〜2008年12月23日(火) 10:00〜19:00
場所
企画展示室

詳細

会  期: 2008年10月18日[土]-12月23日[火・祝]
開館時間: 10:00-19:00(入館は18:30まで)
休 館 日: 月曜休館(ただし11月3日、24日は開館)
主  催: 岩手県立美術館、テレビ岩手、読売新聞盛岡支局
後  援: 岩手県商工会議所連合会、岩手日報社、NHK盛岡放送局、IBC岩手放送、めんこいテレビ、岩手朝日テレビ、エフエム岩手、岩手ケーブルテレビジョン、マ・シェリ、ラヂオもりおか
企画協力: 長坂バロック株式会社
出品点数: 58点
観 覧 料: 一般/800円(650円) 高校・学生/500円(400円)
小・中学生/300円(250円)
( )内は20名以上の団体料金
  • 療育手帳、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方、およびその付き添いの方には割引制度があります
  • 企画展の観覧料で常設展もご覧になれます

●展覧会を楽しむ4つのポイント

point.1 ヨーロッパ絵画の黄金期

ルネサンス期の美術家たちが古典古代の作品を模範とし、均整の取れた美を至高のものとしたのに対して、続くバロック美術は、劇的な構図や色彩、奔放な筆使いなどを特徴とし、作家たちの個性が豊かに花開いたものといえ、それ以後、近代に至るまでの美術に大きな影響を与えました。本展覧会でご紹介するのは、17世紀から19世紀の、まさにヨーロッパ絵画の黄金期に各国で活動した作家たちによる優品58点です。


point.2 民衆に愛された絵画

本展では、時代を代表する巨匠たちによって王侯貴族の宮廷や大聖堂に描かれた大規模作品ではなく、むしろその周辺で活動した作家たちの作品をご覧いただきます。しかしこれらこそ、当時広く世に流通することで有名作家たちの様式を普及させ、流行を巻き起こす揺籃としての役割を果たしたのであり、市井の人々が身近に接することのできた絵画、時代の雰囲気や好みを分かりやすく伝える美術といえるでしょう。肩肘をはらずに気軽に西洋絵画をお楽しみいただけるものです。


point.3 個人コレクションの魅力

本展覧会は、長野市のコレクター長坂剛氏によって30年に亘り集められた「長坂コレクション」の一部を公開するものです。その蒐集地域は、スペイン、オランダ、フランス、イタリアなどを中心にヨーロッパ全域に及んでおり、主題や様式も様々です。こうした個人コレクションならではのバラエティの豊かさは、本展の大きな魅力のひとつといえます。絵画に表れたそれぞれの国の「お国柄」をお楽しみいただけることでしょう。


point.4 蒐集家の眼

ルーヴル美術館で見た「人類の遺産」に感銘を受けた体験を、コレクターとしての出発点とする長坂氏は、作家の名前ではなく自らの目で見て感じた、作品そのものの魅力にこだわって蒐集を続けてきました。そして、日本ではまだなじみの薄い西洋古典絵画を、美術愛好家だけではなく多くの人々に紹介したいという彼の情熱は、今回の展覧会へと結実しました。作品に向けられたコレクターの眼差しや作品の向こう側にある夢を感じつつ、描かれた時代に想いを馳せるのも一興でしょう。

関連イベント

■企画展講演会「名画の楽しみ -バロックから近代へ」
 講師:千足伸行氏(成城大学教授・本展監修者)
 11月22日[土] 15:00-16:30
■絵画組成ワークショップ 
 講師:川口起美雄氏(画家)
 10月25日[土]・26日[日] 10:30-15:30
■ギャラリートーク
 10月31日[金]・11月14日[金]・28日[金]・12月12日[金] 14:00-
■ギャラリーコンサート
 11月3日[月・祝]・16日[日] 11:00-11:30 13:00-13:30
■バロックコンサート
 12月21日[日] 16:00-17:00

岩手県立美術館

所在地
〒020-0866
岩手県盛岡市本宮字松幅12-3
電話
019-658-1711
開館時間
9:30〜18:00(入館は17:30まで)
休館日
月曜日(ただし月曜日が祝日、振替休日の場合は開館し、直後の平日に休館)
年末年始(12月29日から1月3日まで)