岩手県立美術館

企画展

躍動する魂のきらめき -日本の表現主義- 展

日時
2009年10月20日(火)〜2009年11月29日(日) 09:30〜18:00
場所
企画展示室

詳細

会  期: 2009年10月20日[火]-11月29日[日]
 

作品保存のため、会期中に一部展示替えを行います。

前期 10月20日[火]-11月 8日[日]
後期 11月10日[火]-11月29日[日]
会  場: 企画展示室
開館時間: 9:30-18:00(入館は17:30まで)
休 館 日: 月曜日(11月23日は開館)、11月24日(火)
主  催: 岩手県立美術館、読売新聞東京本社、美術館連絡協議会、テレビ岩手
後  援: 岩手県商工会議所連合会、岩手日報社、NHK盛岡放送局、IBC岩手放送、めんこいテレビ、岩手朝日テレビ、エフエム岩手、岩手ケーブルテレビジョン、ラヂオもりおか、マ・シェリ、情報紙 游悠
協  賛: ライオン、清水建設、大日本印刷
観 覧 料: 一般/800円(650円) 高校・学生/500円(400円)
小・中学生/300円(250円)
( )内は20名以上の団体料金
  • 療育手帳、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方、およびその付き添いの方には割引制度があります
  • 企画展観覧料で常設展もご覧になれます
 日本近代化の歴史のなかで、明治末期から昭和初期は主観や個性を尊重する意識が初めて大きな高まりを見せた時代です。特に芸術においては、主観や自己の内面を作品に表そうとする若き芸術家たちが様々なジャンルから出現しました。彼らは、既存の価値に捕らわれることなく自由に表現する喜びを謳歌しながら、あるいは何をどのように表現すべきかという、それまでなかった根源的な問題に苦悩しながらも、かつてないほど個性豊かな作品を生み出しました。
 本展は、絵画、版画、彫刻、工芸、建築、写真、舞台芸術などから、約140作家の400点余りの作品や資料によって、「日本の表現主義」芸術の展開をジャンル横断的な視野で概観しようと試みたものです。一般的に、美術史上の「表現主義」とは20世紀初頭のドイツを中心に興った芸術運動を指します。その思潮や作品は本展に登場する日本の芸術家たちにも少なからぬ影響を及ぼしましたが、本展はそうした関係性を視野に入れながらも日本独自の表現主義的造形に注目したものです。
 現代も個性が尊ばれる時代ですが、一方、グローバル化が進む社会のなかで個性の希薄化も進行しています。慢性的不況、社会に浸潤する身勝手な暴力や富の不均衡など多くの歪みも見られます。このような時代だからこそ、本展を通じて当時の前衛的芸術家たちの自己を見つめる目と表現する行為を考えることも意義深いのではないでしょうか。

関連イベント

■講演会「日本の表現主義とは?」
 講師:森 仁史氏(金沢美術工芸大学大学院教授・本展監修者)
 10月24日[土] 14:00-15:30
■アート・シネマ上映会「カリガリ博士」
 (1919年 監督:ロベルト・ヴィーネ 67分 日本語字幕(サイレント))
 10月25日[日] 13:00-/15:00-
■語りとピアノで楽しむ表現主義映画
 〈第1部〉「『血と霊』に捧ぐ」〈第2部〉「カリガリ博士」
 11月7日[土] 〈第1部〉13:00- 〈第2部〉14:30-
■コンサート
 出演:丸岡千奈美氏(ソプラノ)、小笠原宜子氏(ピアノ)
 11月15日[日] 14:00-
■ギャラリートーク
 10月30日[金]・11月13日[金]・11月27日[金]
 各日14:00-(30分程度)

岩手県立美術館

所在地
〒020-0866
岩手県盛岡市本宮字松幅12-3
電話
019-658-1711
開館時間
9:30〜18:00(入館は17:30まで)
休館日
月曜日(ただし月曜日が祝日、振替休日の場合は開館し、直後の平日に休館)
年末年始(12月29日から1月3日まで)