岩手県立美術館

萬鐵五郎「水着姿」

萬鐵五郎「水着姿」

作品詳細データ

1926(大正15)年
油彩・画布
117.7×81.2 cm
 萬が生涯を通じて赤と緑の色彩対比を好んで用いたことは良く知られている。ここで少女が着ている水着も、緑と朱の取り合わせが鮮やかな、彼好みのものである。萬自身が東京や横浜まで出かけて、この水着を探し求めたといわれる。
 本図の着想は、大正2年の第2回フュウザン会展に出品された《日傘の裸婦》(神奈川県立近代美術館蔵)の再来を思わせる。室内で洋傘をさした日本髪の裸婦を、茅ヶ崎海岸の青空の下、和傘を持った断髪のモダンガールへと見事に転換させている。萬らしい機知を感じさせる作品とも言えるだろう。
 晩年の萬は日本的な油絵を模索し、この作品においても人体の平面的な捉え方、波頭の表現に見える装飾性、明快な色遣いなど新たな展開の可能性を予想させるが、昭和2年の第5回春陽会展に展覧されている最中の5月1日、萬は帰らぬ人となった。
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岩手県立美術館

所在地
〒020-0866
岩手県盛岡市本宮字松幅12-3
電話
019-658-1711
開館時間
9:30〜18:00(入館は17:30まで)
休館日
月曜日(ただし月曜日が祝日、振替休日の場合は開館し、直後の平日に休館)
年末年始(12月29日から翌年1月2日まで)